ごあいさつ


 私どもは、21世紀において自分たち独自の技術の地歩をしるすべく、1996年4月に株式会社テクノホロンを設立致しました。
 会社名“テクノホロン”は、技術を表す“テクノ”と部分のなかに全体を含むものとしての関係概念“ホロン”を組み合わせました。“ホロン”という概念は、A.ケストラーがギリシャ語のホロス(holos = 全体)に素粒子を示す接尾語のオン(-on)を付加し、提案した造語です。21世紀における技術の役割は、“ホロン”の概念が示すように、ある時は部分的なものであるが全体を示すものとして、またある時は全体的なものの部品として、二重性が重要であるという認識をもとに、これを会社名として冠することとしました。会社のマークは、技術という畑の上を自由に飛び回れる蝶をイメージしたものです。

 株式会社テクノホロンは、1994年度ウェーハプローバで、1995年度ウェーハダイサーで日刊工業新聞社より機械工業デザイン賞を受賞した製品の開発メンバーで設立された会社です。
 私どもは、半導体製造装置分野において、機械、電気、ソフトウェアすべての側面から、ユーザーニーズの把握、コンセプトデザイン、要求仕様のまとめ、基本設計、詳細設計、等の開発プロセス、またユーザーに出荷された装置に対する改良、改善のプロセスで15年を超える経験と実績を持っております。
 高度な安定性、精密さを要求される、半導体製造装置分野で培われた私どもの技術、経験は、各種メカトロニクス業界における新製品の開発、新規機能の開発、自動化機能の開発、画像認識の応用、産業機械のネットワークおよび情報処理システムにおいて、お客様のお役に立てるものと確信しております。

1996年4月
株式会社テクノホロン


“ホロン”の概念について

“ホロン”の概念は、A.ケストラーの著書「ホロン革命」(ISBN4-87502-091-0)で以下のように示されています。
「一見単純な問からはじめよう。『部分』とか『全体』というありきたりの言葉は、正確にはいったい何を意味するのか。『部分』は『それだけでは自律的存在とは言えない断片的で不完全なもの』を暗示する。一方『全体』は『それ自体完全でそれ以上説明を要さないもの』と考えられる。しかし深く根をおろしたこうした思想習慣に反し、絶対的な意味での『部分』や『全体』は生物の領域にも、社会組織にも、あるいは宇宙全体にも、まったく存在しない。
生物は要素の集合体ではない。また生物の行動を『行動の原子』(一連の条件反射を形づくるもの)に還元することもできない。体という側面を見れば、生物は循環器系、消化器系などの<亜全体>(サブ・ホール)で構成される全体であり、その亜全体は器官や組織などより低次の亜全体に分岐し、さらにそれは個々の細胞に、その細胞は細胞内の小器官に……とつぎつぎ分岐していく。言いかえれば、有機体の構造や挙動は、物理化学上の基本プロセスで説明することも、それに還元することもできないのだ。このヒエラルキーを図にすればピラミッド、ないしは倒立した樹木のようになる。その場合亜全体は節を、分岐線は伝達と制御の経路を表している。
ここで強調すべき点は、このヒエラルキーの構成メンバーのひとつひとつがどのレベルにおいても亜全体、すなわち<ホロン>であることだ。それは自己規制機構とかなり程度の高い『自律性』(あるいは自治性)を備えた、安定した統合構造である。たとえば細胞、筋肉、神経、器官などすべてがそれ自身に特有の活動のリズムとパターンをもち、それらはしばしば外部からの刺激なしに自然発生的に表にあらわれる。つまり細胞も神経も、ヒエラルキーの上位のセンターに対し『部分』として従属しているが、同時に準自律的な『全体』としても機能する。まさに二面神ヤヌスである。上位のレベルに向けた顔は隷属的な『部分の顔』、下位の構成要素に向けた顔はきわめて独立心に富んだ『全体』の顔だ。」